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2016年12月14日 (水)

イワタバコの種子散布

ずっとイワタバコの種子散布について追っかけていたのだが・・・。
8月2日の花の時期、9月18日花が終わり果実になり始めた時期。
そして今、果実が熟して種子散布の時期になりました。

 

斜面の全体にイワタバコが着生するために茎が立ちあがって斜面上部に種子を
散布すると言われているのですが、茎はどうして立ちあがるのか?
そのとき種子はどう散布されるのでしょう?

 

8月の花
Dsc_4102

 

9月の果実と12月の果実
Img_0013

 

花の時期は茎は丸いのですが今は板状になっていました。
Img_0003

 

また茎は両面の伸縮に差があるようで片面に丸まります。
Pc101324

 

残念ながら今回は斜面側に傾斜したものは見られませんでしたが昨年
箱根で観察したものの中にはありました。
Dsc_1517816

 

果実はどうなっているのか初期は開き状態だがやがて2つに割れる。
Img_00

 

次第に熟する果実。
Img_0012

 

果実は4分室となっている。
Img_00011

 

果実は花頭側が閉じて花柄側に開く。
Dsc_9528

 

4室の筒状の中から種子がこぼれる。
Dsc_9657

 

 

Dsc_9522

 

種子は細長いラグビーボール状。
Dsc_9511

 

種子散布の模式図。
Img_20161216_0017

 

≪考察≫

 

茎  :茎が板状になり両面の伸縮が違うことから茎が立ちあがことができる。また
    板状になることから風によって上下に動きやすく左右の動きが少なくなる。
種子:果実が円錐形の筒状になることから果実が下向きの時はこぼれず、逆さに
    なることによって種子散布ができる。
    種子は細長いラグービーボール状にっていいることから一度にはこぼれず
    非常に小さいことから斜面の凹凸に留まりやすいと思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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